2011年後半スタート

サポートAA伊藤です。30日はお休みにしてしまい申し訳ありませんでした……。


さて、本日の話題は2つ!
1つはレポートについて。もう1つは図書紹介。


まずレポートについてですが、書き方については文系理系共に、既に他のAAの皆さんがしっかりした内容を書くにはどうすれば良いかを書いて下さっているので言及いたしません。
私が言いたいことは「形式」です。
私こと伊藤は基盤教育でTAもやっております。
そこで課されたレポートをチェックしていくのもお仕事のうちなのですが……


・ホチキスで留められていないので出した瞬間にバラバラになる(原稿用紙が入っていた袋に入れて来たツワモノもいましたが、枚数確認に手間取りますので止めてほしいです)
・学籍番号が書かれていない、或いは間違っているので該当者が名簿で探せない
・「○○枚以上」と言われたら○○枚+1枚分書いてくる必要があるのに足りていない
・名前を最後のページの空白部分に書いている(名無しかと勘違いします)


それからこれは文系向けかと思うのですが、


wikipediaや高校生の受験向け用語集、電子辞書などを使う(論外です。「正しく」「詳しく」調べてほしいのに、編集責任者不明の辞書や簡単な概念しか書いていない用語集では用を満たしていません。同様の理由で本当は広辞苑なども不適当です)


以上のようなレポートが頻繁に見られます。
ある授業では200人近くの学生さんがいるのですが、半数近くが上記のいずれか、或いは全部の「駄目な」条件を満たしているレポートを提出してきました。
今後、レポートを出す機会はよくあると思います。
ホチキスなんて生協のコンビニで数百円で買えるのですから……自前で準備して四年間使って下さい。


続いて図書紹介!
今回オススメしたいのは藤沢周平作品です。
山大図書館のゲートをくぐると、すぐ目の前に藤沢周平コーナーがあります。
何故なら藤沢周平氏は山大の前身である山形師範学校の卒業生だからです。
しかし、「テーマが難しそう」「読んでみたいけど理解できなさそう」などの理由で、何となく敬遠されているのではないでしょうか。
そんな方にオススメしたいのが、『よろずや平四郎活人剣』です。
藤沢周平コーナーに「腕におぼえあり」というタイトルのDVDがありますが、その原作が『よろずや平四郎活人剣』であり、原作と同タイトルでもう一度ドラマ化もされています。
主人公の神名平四郎は友人の明石半太夫・北見十蔵と剣術道場を共同経営する計画を立てていましたが、明石にだまされて金を持ち逃げされ、やむを得ず長屋に移り住むことになります。そして長屋に「よろずもめごと仲裁つかまつり候」の看板を掲げ、離縁話の仲裁や盗人仲間の手打ちなどを行ないます。
そこに天保の改革蛮社の獄を背景に、平四郎の兄で目付の神名監物と鳥居耀蔵、更に神名兄弟と鳥居配下の奥田伝之丞の争いが絡み、また、平四郎の元許婚の消息探しも絡んでくる、という内容です。
「分かり易く」「娯楽性が高く」「読後感が爽快」な作品ですので、是非読んでみて下さい。


追記 <図書館職員・うえむら>
新装版 よろずや平四郎活人剣 (上) (文春文庫) 新装版 よろずや平四郎活人剣 (下) (文春文庫) 
上記画像の図書は小白川図書館には所蔵していません。
1階藤沢周平コーナーの『藤沢周平全集』(918.68//フジサ)の18巻が「よろずや平四郎活人剣」です。
新 腕におぼえあり よろずや平四郎活人剣 [DVD]
1階藤沢周平コーナー(A778.8//シンウ)